以前にも書きましたが、ダイエットなんてものは結局のところ摂取カロリーと消費カロリーのバランス次第。
色々と複雑な話はあるにせよ、シンプルに考えれば
摂取カロリー>消費カロリー:太る
摂取カロリー<消費カロリー:痩せる
ということです。
ダイエットするってことは
摂取カロリー<消費カロリー:痩せる
コレを実現しなきゃいけないわけで。
コレを実現するためには、
- 摂取カロリーを少なくする
- 消費カロリーを多くする
のどちらか(あるいは両方)を実践していくしかない。
私自身がダイエットをしていて最近凄く思うのは、ダイエット商品でよく見る”無理せずダイエット”なんてものは、存在しないんじゃない?ってことなんです。
ダイエットとは自らの体を傷つけること
そもそも人間ってなぜ太るのか?
言うまでもありませんが、生きるに困らない食料が簡単に手に入って、動く必要がなければ動きたくないですよね。
欲しいものがあるからこそ手足を動かし、頭を使って手に入れようとするため、逆を言えば簡単に手に入るのであればその必要すらない。
こうして、食っちゃ寝、食っちゃ寝が簡単に出来上がります。
そして次に、体の仕組み。
上記のように苦労せず手に入れた余分な栄養は、脂肪細胞として蓄えられます。
そして、一度脂肪細胞として保存されたエネルギーは簡単に使えません。
なぜなら、いくら脂肪といえどそれはもはや体の一部になっており、脂肪を燃焼させるということはすなわち自分の体を自ら傷つけてエネルギー化させることだからです。
いわゆるオートファジー(自食作用)です。
そうです自食するんです。
そんなこと、よっぽど緊急事態にならないかぎりしませんよね。
ダイエットとはつまり、自らを食してエネルギー化する作業を強制的に発動させて無理矢理行うということなんです。
ダイエットの経過
人間の体は「恒常性」といい、色々なバランスを保とうとする機能が備わっています。
一番わかりやすいのが、体温。
大体35℃~36℃台が平熱として一般的ですが、これも人間の体が外気に関わらず体温を維持させようとする「恒常性」の作用の1つです。
この恒常性、人間の体内にあるエネルギーバランスも同様です。
ダイエットを始めたからといって、すぐ脂肪細胞をエネルギーに変えるわけではありません。
ダイエットを始めてまず起きること、それは血液中のエネルギーバランスを維持するため、代謝を落とすことです。
いわゆる「低消費モード」ですね。
代謝を落とすと体がだるくなりますし、頭も働かなくなります。
そして、代謝を落とす代償として筋肉も落ちていくかもしれません。
それでもエネルギーが足りない!となった時に、はじめて脂肪細胞に対してオートファジーが発動するわけです。
脂肪細胞を自食し、エネルギー化して血液中のエネルギーバランスを保とうとするんです。
例えば食事の量をほんの少し減らすとか、ちょっと運動するとか、そんな程度じゃダイエットに成功しないのはこれが原因です。
「ほんのちょっと」程度では、せいぜい体が「低消費モード」になって終わりです。
もっと劇的なアプローチをしないと、オートファジーは発動しません。
そもそも体に無理を強いるのがダイエットなのに、”無理せずダイエット”なんて実現できるわけないんです。
結局、無理をしなきゃいけないの?
逆論を言ってしまうかもしれませんが、極端な無理はダメです。
体を壊します。
摂取カロリーを大幅に制限すれば、栄養不足により体の至る所に支障をきたします。
これは精神にも影響し、拒食症や過食症の引き金になってしまうかもしれません。
では消費カロリーを多くすれば、とも思いますが、これはこれで怪我の元です。
何年も練習してきた人であればともかく、初心者がいきなり長距離ランニングしたら確実に怪我をします。
ポイントは「ちょっとずつ全体的に」
じゃあどうしたらいいんだと。
結論から言うと、摂取カロリーを減らし、消費カロリー多くする、2つで1つの相乗効果を狙うべきです。
現在の体重や目標体重にもよりますが、例えば以下の通り。
- 普段の食事は腹六~八分目にし、間食はゼロへ。
- 毎日のルーティーンに30分前後の運動を付け加える。
おそらくこれだけで、体重はみるみる落ちていくはずです。
ここにさらに、第三の要素として「飲めば痩せる」系のサプリを合わせていくことで、体重はさらにダイナミックに落ちていくかもしれません。
※あくまでそのサプリが効くものとして、という前提ですが。
食事だけ、運動だけ、というように1つに絞ってダイエットしようとすると、それは極端に無理なダイエットになってしまいます。
それは、確実に体や心を壊してしまいますのでやめておきましょう。