私も遅ればせながら、約一か月前に入れました。
コロナ接触確認アプリ。
ちょっとでも国のやることに貢献できればと思って入れてますし、コロナが落ち着くまで消すことはないでしょうが。。
ただまぁ正直、知れば知るほどこのアプリ、使いどころがイマイチわからんなぁというのが本音です。
仕組みをご存じない方のためにざっと説明しておくと、まずこのアプリは「感染者がアプリに”私は陽性です”と登録する」ことが大前提となります。
「陽性」と登録されたアプリは、スマホのBluetooth機能を利用して周囲に電波を発信し、同じくアプリをインストールしている別のスマホがこの電波をキャッチすると、
「あなたは陽性の人に濃厚接触しました」と通知される仕組み。
個人情報保護にとても配慮されており、アプリをインストールしても氏名や住所、感染情報そのものが周囲にバレることはまずありません。
なかなか面白そうな仕組みしてますよね。
ただね、これがまぁ使えない。
まず使えないポイントその①として、
陽性者が自分でアプリを入れて、「自分は陽性です」と登録しなきゃいけないところ。
陽性の人って今は漏れなく保健所で管理されていて、自宅待機orホテル療養or病院でしょ?
許可がでないうち(つまり感染の恐れがあるうち)は外出なんてしないじゃん?
かと言って許可が出たら、わざわざアプリに「陽性です」って登録しないですよね。
だって許可が出てるんだから、もう陽性にはならないもん。
なかには保健所の調査をふりきって行方不明になっちゃう人もいるらしいけど、そんなモラルの低い人がわざわざこのアプリを利用するとも思えません。
つまり、そもそも「陽性登録」がいないってことね。
事実、一週間くらい前に国が公表したアプリ使用実績として、ダウンロードは数百万件あったのに対して陽性者登録はたったの3人ということでした。
日本政府の陽性者に対する管理体制と矛盾が生じてるから、そりゃそうなるわなっていう。
日本の3大キャリアに圧力をかけて強制インストールさせ、消せない&陽性者は強制登録させるくらいのことをやらないとほとんど効果はないでしょう。
個人情報保護の観点は必要かもしれませんが、問題は感染者を差別・排他しようとする人間性にあるという点に早く気付くべきです。
そして次の使えないポイントその②。
仮に「あなた、濃厚接触しましたよ」と通知されても、今はそれを根拠に検査を受けることは出来ないらしい。
あくまで症状が出たら、医療機関の指示のもとPCR検査なりが受けられるのだとか。
感染しても症状がまったくでない人や、免疫能力が低くスーパースプレッダーになりかねない人も、検査も治療も受けさせてもらえないとのこと。
「あなた、感染者と濃厚接触しましたよ」って言われても何もできないなら、なんのためのアプリ?って感じしませんか?
これはさすがにマズイと思ったのか、濃厚接触判定が下った時点でPCR検査ができるよう整備を進めているという噂も聞きますが、本当かどうかは定かじゃないですね。
これからどうなるかわからないコロナ情勢。
ワクチン開発に関するいくつかの論文を読んでますが、今のところワクチンは仮に出来上がったとしても決定打にはならないばかりか、むしろ症状を悪化させてしまう可能性もあるそうで幸先は悪そうです。
「普通の風邪」として徐々に定着するまでだましだましやってくしかないんですかね。